1960年代、熊本県水俣市のチッソ水俣工場
から水俣湾への工業廃水に含まれていた
メチル水銀化合物(有機水銀)よる中毒性中枢
神経系疾患、いわゆる水俣病の認定申請を
した人が、熊本・鹿児島両県合わせておよそ
1万7,000人を超える公害を引き起こした。
有機水銀が備えているヒトの健康への影響の
怖さは、水俣の事例で世界に広く認識されて
いるはずだが、工業化が著しい中国や東南
アジアなどでは、化学工場などからの排水の
垂れ流しが深刻な水銀汚染を招いている。
水銀の汚染防止に取組む国際NGO「IPEN」が、
2016年までの2年間に亘り、東南アジアや
アフリカを中心に25ヶ国の18歳から44歳の
女性1044人の毛髪の中の水銀濃度を調べた。
その結果、全体の42%の人から、アメリカの
環境保護局が定めた脳や腎臓に影響を及ぼす
基準値を上回る水銀が検出された。
また全体の13%の人は、自身の健康に対する
基準値は下回ったものの、妊娠した場合に
胎児の健康に影響が出る基準値を上回った。
水俣での例と同様に、工場からの汚染水から
食物連鎖を通じて水銀の濃度が高くなった
魚を食べる食生活が影響しているとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿