2015年に厚生労働省は「新オレンジプラン」を
発表し、2025年には認知症患者が700万人を
超えるとの推計値を公表した。
これは、65歳以上の高齢者のうち5人に1人が
認知症に罹患する計算となる。
認知症のうち、アルツハイマー型認知症は、
脳の神経細胞で「アミロイドβ」(Aβ)と呼ば
れるタンパク質がつくられ、このAβ過剰に
溜まることが主な原因とされている。
Aβを抑える薬の開発は臨床試験で副作用が
判明して中止されるなど難航していること
から、京大iPS研究所の研究チームは信頼性の
高い既存薬からAβを低減する組み合わせを
探すことにした。
患者のiPS細胞から大量に大脳皮質神経細胞を
作製し、1258種の既存の薬から培養皿での
実験でAβ量を低下させる化合物129種を
選び出した。
更に相乗効果のある組み合わせを調べた結果、
パーキンソン病と喘息、てんかんの3種の
薬の組合わせが最もAβを低減させる効果を
備えていることが判明した。
アルツハイマー型認知症患者9人のiPS細胞
から作製した脳細胞に添加した結果、全ての
患者でAβの量が平均約4割減る効果を確認。
3種類の薬は安全性が認められているため、
早期の新薬開発、活用が期待される。
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