ページ

2017年12月6日水曜日

善玉(HDL)が悪玉役に変身

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
秋 明 菊



高齢者やメタボ気味の人にとってお馴染みの

善玉コレステロール(HDL)が、必ずしも

善玉役ばかりを演じているのではないようだ。

神戸大医学部の研究グループは、心臓病などの

予防効果も備えているとされる「善玉コレステ

ロール」と呼ばれる脂質粒子「高比重リポ

蛋白質(HDL)」が、動脈硬化症患者の体内では

抗炎症機能が低下して、反対に悪玉の働きを

するメカイズムを明らかにした。

コレステロールが血管の内壁に溜ると血栓が

発生して、心筋梗塞や脳卒中の恐れが高まる。

HDLは、体内から余ったコレステロールを

肝臓に送り返す働きをするために、善玉コレ

ステロールとされている。

健康な人の持つHDLは、免疫細胞の「マクロ

ファージ」に取り込まれて、炎症を起こす

「炎症性物質」の発生を抑制し、血管にコレ

ステロールが溜りやすくする炎症を出難く

する働きをする。

しかし、動脈硬化症患者のHDLは、自らが

生み出す炎症性物質が悪さをしてマクロ

ファージに取込まれなくなり、炎症性物質の

発生が続くことが判った。

生体を防御する役目のマクロファージが、

炎症を強くしていたことで、炎症性物質の

発生をブロックする薬を応用すれば、HDL

本来の抗炎症作用の働きが取り戻せると説明。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし  

 健康と安心のメタボへの備えは?










0 件のコメント: