欧米に10年遅れとされる日本の喫煙対策。
2020年の東京五輪・パラリンピック開催に
備えて二次的な喫煙とされる受動喫煙対策を
飲食店等の中小規模の業者にも義務付ける
健康増進法改正案が、2020年4月の全面施行を
目指して今国会で成立する予定だ。
飲食店での全面禁止のはずが、結局は愛煙者の
保護に備えた例外がベースになった喫煙者の
ための改正案になった。
最近、二次喫煙ではなく、更にその先にある
三次喫煙の危険性が問題視されている。
煙草の煙には、PM2・5並みの健康に悪影響を
及ぼす発ガン物質のニコチンなどが含まれる。
タバコの煙を構成する微粒子には、PM2・5より
遥かに微小な0・1~1・5㎛の超微粒子を含む。
欧米の研究報告では、喫茶店の喫煙席の1m3
当りのPM2・5の濃度は最高で約800㎍に達し、
視界の届かない最も汚染度の高い日の北京の
市内と同じレベルだ。
隣接する禁煙席でも70㎍の数値が検出されて
おり、喫煙席の10分の1程度であっても、環境
基準の2倍を超える高濃度の汚染状態だ。
喫煙室のドアが開閉され、喫煙者が移動する
度に汚染物質が流れ出て拡散されるだけでなく、
衣服に付着した微小な汚染物質がまき散らされ
三次喫煙の危険にされされることになる。
PM2・5は、口や鼻から入り込み気管支や肺の
奥まで侵入し、肺がんや喘息、慢性閉塞性
肺疾患(COPD)など呼吸系の病気を引き起こす
だけでなく、0・1~1・5㎛の超微粒子は毛細
血管から血流に紛れ込み、脳細胞などの循環
器系にも障害を与えることが確かめられている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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