厚生労働省が2017年6月に発表した2016年の
人口動態統計では、1人の女性が生涯に産む
子どもの推計人数「合計特殊出生率」は1・44と
なり、前年から0・01ポイント低下した。
出生数は97万6979人と初めて100万人を割る
一方、死亡数は戦後最多の130万7765人に。
この結果、自然減は33万人余で、人口減少の
加速化が浮き彫りになっている。
政府は、人口減少阻止に備えて「希望出生率
1・8」を政策目標に掲げているが、最新の将来
推計人口では出生率の今後の見通しは、
1・42~1・44で推移となっている。
人口は2053年に1億人を割り、2065年には
8808万人に減少すると推計されている。
合計特殊出生率は、15~49歳の年齢別出生率を
合算したもので、年齢層別では30代前半が
最も高く、20代後半と30代後半が続く。
都道府県別で高いのは沖縄1・95、島根1・75、
長崎と宮崎が1・71で、最低は東京の1・24、
次いで北海道1・29、宮城と京都の1・34。
婚姻は戦後最少の62万523組。
晩婚・晩産化の傾向を備えているため、平均
初婚年齢は男性31・1歳、女性29・4歳、女性の
第1子出産は平均30・7歳だった。
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