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2021年2月15日月曜日

中国 2020年出生数31%の大幅減少

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
公園の梅



2月8日に、中国の人事社会保障省が公表した

報告では、2020年の中国国内の出生数は

1004万人だった。

前年よりも、31・5%の驚くべき大幅減少で

1月18日に国家統計局が2020年の出生数の

発表を延期するとした理由が読める。

多分、信じられぬ減少のため、再集計や確認

作業を行わざるを得なかっただろう。

過去の例のように、これも同様に水増しされて

いれば、今度は大変では済まないことになる。

一人っ子政策の出産規制を解除し、二人っ子

政策に変更して5年経つが、成果なしだった。

過去5年の出生数の経緯は、

2016年 1786万人 

2017年 1723万人 △3・5%

2018年 1523万人 △11・6%

2019年 1465万人 △3・8%

2020年 1004万人 △31・5%

原因として、一人っ子政策の結果、男女比が

大きく変わり、成年男子が3000万人多い。

2010年の国勢調査では、中国女性の出産旺盛

期とされる22~31歳の女性が、2015年の

1億1400万人から2025年には7100万人と

4割近く減少すると推計されており、将に

減少期間の真っ只中にあることに加え、出産

意欲を削ぐ政策の誤りが大きい。

党中央は、不動産投資に経済成長の目標達成の

重点を置くあまり、住宅バブルを惹起した。

20%にも達する空き家を造って、成長目標を

達成したものの、住宅価格は庶民の手の届かぬ

価格まで上がり、結婚しても住む家がない。

2020年に勃発したコロナ禍に加え、長期化が

予測される米中経済戦争による景気の沈滞化に

よる収入不安も深刻化し、教育費の高騰や、

手薄な社会保障制度や支援では子育てに備えた

希望も消え、結婚に踏み切れない若者が今後も

増加することになるだろう。

総人口は14億人を超えて肥大化したが、加速

度的な高齢社会化に加え、出生数の大幅減少は

生産人口の減少に直結し、経済成長率を抑制

することになり、国民の貧困化や国力の衰微に

繋がって行くことになる。 

急激な出生減は、ショックをより大きくする。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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