世界の廃棄プラスチックごみによる環境汚染の
防止に向けた国際条約の案をまとめる第5回
政府間交渉委員会が、11月25日から12月2日まで
韓国釜山で170ヶ国以上が参加して開催された。
政府間交渉委員会の1回目の会合はウルグアイの
プンタ・デル・エステで2022年11月28日から
12月2日まで開催された。
2回目がフランス・パリで23年5月29日から
6月2日まで、3回目がケニア・ナイロビで
同年11月13日から19日まで、そして4回目が
カナダ・オタワで24年4月23日から29日まで
それぞれ開かれた。
そして毎回、先進国、発展途上国、新興国
合わせて国連加盟国の大半が参加してきた。
2022年2~3月にケニア・ナイロビで開かれた
第5回国連環境総会で[プラごみ汚染に関する
法的拘束力のある国際約束]、即ちプラごみ
防止条約を24年までに策定することが決まった。
4回目会合までに、条文案にはプラスチックの
生産、使用・消費、廃棄物(ごみ)管理のほか、
国別行動計画の策定や資金に関する項目が
盛り込まれ、条文原案の骨格が固まった。
今回の5回目会合では、プラごみの削減や
環境流出の防止で条文案の整理が進んだ。
レジ袋に代表される使い捨てプラや、有害と
指摘される化学物質を含むプラ製おもちゃの
製造を禁止する案などが提案された。
しかし、最大の焦点だった生産規制に関する
条項については、最初から意見の隔たりが
大きく、まとまらないまま先送りとなった。
EUやアフリカ、中南米、島しょ国など100ヶ国
以上は、プラごみ汚染を抜本的に減らすため
には、生産段階から規制する必要があるとの
考えを強調した。
一方、生産規制が石油の輸出量減少につながる
ことを恐れる産油国の中東諸国やロシアなどは
強硬な反対姿勢を貫き、会合開始から空転。
反対派は[条約はあくまで廃棄物対策に絞る
べきだ。生産制限は対象外にすべきだ]と主張。
結局、妥協点を見つけられず[合意先送り]に。
この間も、プラごみ排出で環境汚染は続く。
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