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2024年12月30日月曜日

プラゴミ対策の政府間交渉合意できず先送り

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
お 地 蔵 さ ん



世界の廃棄プラスチックごみによる環境汚染の

防止に向けた国際条約の案をまとめる第5回

政府間交渉委員会が、11月25日から12月2日まで

韓国釜山で170ヶ国以上が参加して開催された。

政府間交渉委員会の1回目の会合はウルグアイの

プンタ・デル・エステで2022年11月28日から

12月2日まで開催された。

2回目がフランス・パリで23年5月29日から

6月2日まで、3回目がケニア・ナイロビで

同年11月13日から19日まで、そして4回目が

カナダ・オタワで24年4月23日から29日まで

それぞれ開かれた。

そして毎回、先進国、発展途上国、新興国

合わせて国連加盟国の大半が参加してきた。

2022年2~3月にケニア・ナイロビで開かれた

第5回国連環境総会で[プラごみ汚染に関する

法的拘束力のある国際約束]、即ちプラごみ

防止条約を24年までに策定することが決まった。

4回目会合までに、条文案にはプラスチックの

生産、使用・消費、廃棄物(ごみ)管理のほか、

国別行動計画の策定や資金に関する項目が

盛り込まれ、条文原案の骨格が固まった。

今回の5回目会合では、プラごみの削減や

環境流出の防止で条文案の整理が進んだ。

レジ袋に代表される使い捨てプラや、有害と

指摘される化学物質を含むプラ製おもちゃの

製造を禁止する案などが提案された。

しかし、最大の焦点だった生産規制に関する

条項については、最初から意見の隔たりが

大きく、まとまらないまま先送りとなった。

EUやアフリカ、中南米、島しょ国など100ヶ国

以上は、プラごみ汚染を抜本的に減らすため

には、生産段階から規制する必要があるとの

考えを強調した。

一方、生産規制が石油の輸出量減少につながる

ことを恐れる産油国の中東諸国やロシアなどは

強硬な反対姿勢を貫き、会合開始から空転。

反対派は[条約はあくまで廃棄物対策に絞る

べきだ。生産制限は対象外にすべきだ]と主張。

結局、妥協点を見つけられず[合意先送り]に。

この間も、プラごみ排出で環境汚染は続く。

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