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2024年12月31日火曜日

生産量増加と共に深刻化するプラごみ環境汚染

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
東 大 寺  塔 頭



木材と鉄などの金属製品主体の時代から、

石油から産み出される合成樹脂、プラス

チックが加わることで、人間社会の生活

環境は格段の進歩の恩恵を受けた。

経済協力開発機構(OECD)によると、世界の

プラスチックの生産量は1970年代から急拡大し、

1990年ごろは年間1億トン程度だったが、

2000年ごろには2億トンを超え、2019年には

4億6000万トンに達した。

1950年から2015年までに累計83億トン以上

生産されたが、うち63億トンが廃棄された。

生産量の拡大とともにプラごみ量も増加する

一方で、2015年時点で年間3億トンを超え、

19年には3億5300万トンに達し、2000年の

2倍以上に増加。

OECDの2022年の報告書によると、発生した

プラごみの50%は埋め立てられ、19%は焼却

処理されるが、22%は環境中に放出されて、

リサイクルされるのは極く僅かだとされる。

国連環境計画(UNEP)は、2023年5月にプラス

チックの[使い捨てからリサイクル]といった

[捨てる経済]から[再利用経済]に政策転換する

ことにより、2040年までにプラごみを最大

80%減らせるとの報告書を発表している。

韓国・釜山で約170ヶ国が参加して開かれた

第5回政府間交渉委員会の議長条約案の前文には

[締約国はプラスチック汚染が急速、大幅に

進み、深刻な人間の健康問題になって持続

可能な環境、社会、経済に悪影響を及ぼす

ことに憂慮する]と明記された。

条約の目的は、プラごみによる環境汚染を

防ぐことであり、プラごみ排出の削減にある。

だが、プラごみの海への流出量は増加し続け、

いくつかの推定があるが[少なくとも年間

800万トン]とされ、既に海洋には1億5000万

トンのプラごみが存在すると指摘されている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





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