環境省は、11月末に全国の水道水のPFAS
(有機フッ素化合物)検出状況を調査した結果を
初めて公表した。
[PFAS]は人工的に作られた有機フッ素化合物で、
1万以上の種類があるとされている。
水や油をはじき、熱にも強い特徴などから、
防水服、半導体、航空機火災に使用する
泡消火剤、フライパンのコーティングなど
身近な生活の場にも幅広く使用されている。
また、長く環境に残り、体に蓄積され易い
ことから“永遠の化学物質”とも呼ばれている。
海外の研究では、PFASの一部の物質には
発がん性や子供への成長の影響など有害性が
指摘されていて、[PFOS]と[PFOA]など3つの
物質は、国際条約で製造・使用が禁止されている。
このうち[PFOA]と[PFOS]について、国は
[健康に悪影響が生じないと考えられる水準]と
して、合計で水道水1リットルあたり50ナノ
グラムという暫定目標値を設定している。
環境省と国土交通省は、水道水でPFASが
どれくらい検出されるのかを把握するため、
全国の自治体や水道事業者に対して
2024年度(~9月)までの4年半の
▽PFASの水質検査の実施の有無や、
▽検出された場合の最大値
などについて調査を実施した結果を公表した。
各自治体が検出した結果を色分けした地図で、
▽赤色:暫定目標値(50ナノグラム/L)を
超えた自治体
▽黄色:暫定目標値(50ナノグラム/L)以下の
自治体
▽水色:[定量下限値]もしくは[検出下限値]
未満の自治体
▽灰色:検査を実施していない自治体
2023年度までの4年間に、14ヶ所で暫定
目標値を超える濃度が検出されたが、いずれも
水源を切り替えるなどの対策を行い、
最新の検査では目標値を下回っている。
規模の小さな簡易水道を中心に、水道事業者や
自治体による検査が行われていなかった事例が
相次いで確認されたが、その理由について
[法的な義務がないから]が4割を占めている。
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