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2025年3月7日金曜日

小惑星「アポフィス」2029年に地球衝突も

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
山 茶 花



2024年12月、米航空宇宙局(NASA)は、29年

4月13日に地球に接近中のアポフィスが地球が

衝突する確率を[1/300程度]と公表した。

アポフィスとは、古代エジプト神話に登場する

[邪悪な蛇]の名前。

宇宙航空研究開発機構[JAXA]の観測では、

大きさは約340mで、JAXAの探査機[はや

ぶさ]が着陸した小惑星イトカワに似た、

細長いピーナツのような形をしているという。

予測では、アポフィスは29年4月13日に、

地球をかすめるように最接近するとし、地球の

引力によってアポフィスの軌道が変化する

ほどの接近なので、衝突する可能性を発表した。

我々が気づかない間や発見した直後に地球に

衝突した小惑星は数多くあり、直近では

24年12月3日に発見された[2024 XA1]は翌日に

ロシア・バイカル湖の北東約800Kmの上空で

大気圏に突入している。

直径0.7~1.5mで、発見から衝突までの時間は

約10時間しかなかった。

24年には少なくとも4回、小惑星が地球に

衝突しており、発見から衝突まで2時間未満の

小惑星もあったという。

300mを超える小惑星が地球に衝突すれば、

甚大な被害が予想される。

NASAは25年2月18日、新たに発見された

小惑星[2024YR4]衝突の可能性が3・1%に

高まったと発表、欧州宇宙機関(ESA)は

2・8%と推定している。

2024YR4は、直径が40~90mと推定されている。

天体が地球に衝突する可能性を指標化した

[トリノスケール]の10段階中の[4]と評価

されていたが、現在は[3]と評価されている。

24年12月27日に、ESAは小惑星[2024 YR4]に

ついて、2032年12月22日に2.2%の確率で

地球に衝突する可能性が高まったと発表。

専門家は、詳しい観測の結果、衝突が確実視

された場合の対応については[国連のグループで

対応が検討されることになり、衝突予測地点や

被害を受けそうな場所から人々を避難させる

計画を検討することもあり得るのでは、とする。

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