東京都下の青ヶ島近海の水深700m付近で
発見された[熱水噴出孔]噴き出す高温の熱水に
平均17ppmの[金]が含まれていることが判明。
17ppmは、鉱石1トンに17gの金が含まれて
いることを示し、菱刈鉱山の20ppmに迫る
高品位の金含有量。
課題は、同様な方法で深海で採掘するか?
研究者が説明する画期的な採掘方法として、
熱水に溶け込んでいる[金]は、主に塩化物
イオンと結合している[塩化金]という化合物。
マイナスの電気を帯びている[ラン藻]の
シートに塩化物イオンが吸着する性質を利用し
シートに熱水中の[塩化金]を吸着させる。
シートを回収して、1000℃の高温で加熱し、
灰の状態にした後、灰から金を回収する方法。
だが、現在ではコスト的に採算に合わないと
されるので、低コストで回収方法が課題。
では、何故青ヶ島の熱水噴出口から吹き出る。
熱水に金が高品位で含まれているのか?
研究者の話では、青ヶ島の熱水の温度は、
270度ほどと他の地域の熱水よりもやや低く
この温度が、ちょうど金が溶け出しやすく
熱水が海底下の金を集める役割を果たして
いると推測するが、それだけでは説明が
つかないほど濃度が高く、まだ詳しい理由は
わかっていないという。
金の生成には火山の源となるマグマが深く
関わっており、噴火しないマグマは地下
5~10Km付近に、[マグマ溜り]を作る。
マグマ溜りの周囲の地下水や、マグマから
放出された水分は、高温・高圧の状態になり、
岩の割れ目などに侵入して行く。
高い圧力のため沸騰できない水は、400℃位に
なると超臨界流体というスーパーエキセン
トリックな物質になる。
気体と液体の区別がつかない状態になった
物質は、あらゆる金属を溶かしてしまう。
金を含む隙間に入り込み、金を溶かし込んだ
後に、マグマ溜まりから離れた岩の隙間に
入り込むと、そこで冷やされて金鉱床となる。
狭い隙間に金を含む金鉱床になって、隆起して
地表や地表近くで金鉱床として人目に触れる。
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