農林水産省とJA全農などとの仲間意識が
コメ不足や特に騒動までに発展した原因であり
農林大臣の場当たり的な、説得力のない対応が
国民の不信を呼び、その影響は半年以上に及ぶ。
2023年の猛暑による不作が大きく影響している
ことは判っていることであり、24年8月の
[南海トラフ地震臨時情報]発布後に、水と
食糧を1週間分確保しろとの報道で、コメ不足が
一気に表面化した。
24年7月30日には、6月末時点でコメの民間
在庫量が41万トン減の156万トンだと公表
されており、端境期にも拘らず、およそ
20日分ほどのコメ不足は共有されていたはずだ。
にも拘らず、スーパーの棚からコメが消えて
世の中が騒がしくなってきているのも関わらず
農林大臣は[9月の本格的な収穫シーズンに
入れば落ち着く]の1点張りで、暫くは飯を
食うのを辛抱しろとの無責任この上ない対応。
国会での備蓄米放出の要求には、放出は
凶作などによる非常時に備えたものと無視。
米びつが空になっているのに、非常時では
ないというと国民生活無視の対応を崩さない。
専門家は、JA全農などが農家から買い上げる
概算金提示の時期なので、相場が下がるのを
農水省が懸念したためと指摘していた。
9月に入って、新米が店頭に並び始めたが
上昇の一途、市場は需要に対する供給量の
絶対量不足を知ってしまったからで、投機筋
まで本格的に新米買い占めに参入。
この時に、24年におけるコメの生産量は679万
トンであったが、集荷業者が集めたコメの
集荷量が21万トン少なかったことから、21万
トンのコメが消えたと騒がれ、この数字が
今回の放出量となっている。
消えたのは、不足ではなく、流通過程の
何処かで、誰かが抱え込んで居るためとの判断。
放出準備が進め3月4日には、江藤農林水産大臣は、
閣議後の会見で1月時点でのコメの集荷量の
不足量は、12月時点より2万トン拡大し、
23万トン下回っていると公表。
21万トン放出しても、2万トンは足りない。
だが、不足量の指摘については、消えた
21万トンに加えて、24年の生産量は前年より
18万トン増えていたことからすれば、24年度
での不足量は38万トンと40万トン近くが
需要量に対する不足量だとし、25年度の新米が
出てくるまでは、40万トンのコメ不足となる。
今回の放出量は、この半分ほどを埋めるだけで、
20万トンほどの不足が今年の6月からの端境期の
米騒動の再発に結び付くことになる。
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