秋から春にかけての冬場に多い感染性胃腸炎の
一つにノロウイルス感染症がある。
主な感染経路は経口感染だが、ノロウイルスは
強い感染力を備えている上に、数日から
1週間も環境表面に存在し続けられる。
ノロウイルスの潜伏期間は、1日から最長でも
2日程度と短かく、症状も成人では比較的
軽く、通常は特別な治療を必要とせずに
数日で自然に回復しますが、体力のない
乳幼児や高齢者が感染すると度重なる嘔吐や
下痢によって重篤化するケースに注意が必要。
ウイルスに感染していても、症状が現れない
不顕性感染で済んでしまうケースもあるが、
ウィルス自体は感染力を備えているため、
症状がないままで感染を拡大させる。
基礎疾患(持病)を持っていると、繰り返す
嘔吐や下痢などで、脱水症状を起こしたり、
全身の状態が悪化して命に関わるケースも出る。
また、嘔吐物を喉に詰まらせて窒息したり、
唾液、胃液などが含む細菌が肺で繁殖し、
炎症を起こす誤嚥性肺炎発症の危険性も高まる。
ノロウイルスの格好の感染拡大環境が最近
人気が高まっているクルーズ船。
クルーズ船の国際業界団体(CLIA)によると、
2025年の乗客数は3710万人に達する見通しだ。
他方で、米疾病対策センター(CDC)の最新
統計によれば、クルーズ船で流行した胃腸
疾患に関して、24年はこの10年あまりで
最悪の年だったという。
その大部分がノロウイルス感染症。
24年12月だけでも5隻でノロウイルスを
原因とする食中毒事件が発生している。
人が密集して過ごす環境であるため、ノロ
ウイルスにとっては各国の感染拡大場所。
ノロウイルスは[クルーズ船ウイルス]として
知られているほど、以前から付き物だった。
汚染された表面を、指で触っただけでウイ
ルス粒子を拾ってしまい口から感染する。
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