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2025年3月13日木曜日

天明大飢饉 餓死者が90万人発生 浅間山噴火

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
紅 梅 一 輪



江戸時代には、太陽活動が弱くなったことも

要因に挙げられているが、火山噴火により

吹き上げられた火山灰による日照の減少が

原因と考えられる冷害を含め、度々飢饉が

発生している。

1642年 寛永の大飢饉

1732年 亨保の飢饉

1756年 宝暦の飢饉

1783年 天明の大飢饉

1833年天保の大飢饉 

これらのうちで、特に[天保の飢饉]、[享保の

飢饉]、[天明の飢饉]は、 江戸時代の三大

飢饉とされている。

この内の天明の大飢饉は、1782年(天明2年)から

東北地方を中心に、東日本が悪天候に見舞われ、

翌1783年(天明3年)には、異常低温で冷害が発生。

春になっても気温が上がらず、降雨続きで、

日本各地で洪水が発生。

夏になっても晴天の日が少なく、寒さのた

厚手の着物を着る必要があったとされている。

長引く悪天候や日照不足による冷害により、

農作物は不作で、米の収穫が殆どなかった

地域も出るほどだった。

天明の大飢饉の間に餓死した人数は、最終的に

全国で900,000人以上に及んだと言われている。

1783年(天明3年)3月には青森県の岩木山が、

また、7月には長野県で浅間山が大噴火。

これらの火山噴火が、更に、農作物やコメの

収穫減に大きな影響を与えた。

浅間山の大噴火(VEI=4)よりも、日本全土では

北半球を巻き込んだラキ火山の噴火がある。

1783年6月8日、アイスランドのラキ火山が

大噴火(VEI=6)し、大量の溶岩が周辺に流出し

二酸化硫黄などの硫黄酸化物やフッ素化合物が

成層圏まで噴き上がり、ヨーロッパ一帯から

北半球に滞留した。

その後数年にわたって世界規模で低温・多雨

などの異常気象が発生し、アイスランドを

中心に欧州では家畜の大量死や農地が壊滅

するなどによる不作が続き、飢餓などで

9,000人以上が死亡した。

異常気象の影響で食料価格は暴騰し、人民の

不満の高まりがフランス革命の遠因になった。

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