市場には、消えたコメが戻って来て、価格は
500円は下がるとの前触れで始まった放出。
結果は日を追って店頭の価格は上がり続けた。
店頭に放出米が並び始めれば、500円は下がる
との望みを持って待ったが、4月に入っても
高い値の付いた札がぶら下がっているだけで
棚には目当てのコメは見つからなかった。
最も高い札の下に、コシヒカリ2袋が客待ち。
そもそも、入札で落札されたコメの9割は
JA全農が落札していたのだから結果は自明。
農家からコメを集荷するJA全農が、手にした
備蓄米の売渡で価格低下を嫌い、高値維持を
図るのは当たり前の商行為。
JA全農が、放出された21万トンと同量の
コメを売り控えれば、市場に出てくるコメは
増えず、価格が下がるわけはない。
専門家は、仮に21万トンと同量の供給増加が
あれば、現在60Kg当り2万6000円のJA全農と
卸売り業者間の相対価は、半分の1万3000円に、
小売価格は5キロ2100~2200円に低下、比率で
0~50%の範囲内で低下して当然だと話す。
しかし、価格は下がらなかった。
理由は、もともと21万トンという数字のコメは
存在しなかった、不足していたのだ。
農林水産省は3月31日、今年1月末時点コメの
流通実態の調査結果を発表した。
発表では、コメは前年比で計19万トン程度の
在庫が増加したとみられるとし、その増加量は
小売りや中食・外食段階で前年より在庫が
7万トン増え、生産者段階で9万トン、卸売り
段階で3万トン増えており、合計19万トンが
流通量不足に備えて備蓄したという。
ということは、備蓄で消えたとされる21万
トンは、元々なかったことになる。
そうでなければ、合計40万トンが流通で
在庫されていることになるが、これは非現実的。
いずれにしても、店頭にはコメが無いのは
事実なのだから、農水大臣は2次放出の結果を
見る、ではなく即座に19万トンの3次放出すると
言えば、確実に事態は改善されるのだが高値
維持しか頭にない農水省は動こうとはしない。
これが、国民を守る農水省のすることなのか。
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