東北大学や北海道大学、海洋研究開発機構
(JAMSTEC)の研究グループは、2019年から
5年間にわたり、北海道沖の千島海溝沿いの
海底にGPSの観測点を設置して、近くの
動きを観測した。
太平洋側のプレートが、陸側のプレートに
沈み込み始める[海溝軸]を挟むようにGPSの
観測点を設置して、設置点の移動の状況を
観測することで、[歪(ひずみ)]の状況を調査。
観測結果では、海側のプレートでは、GPS
観測点が年間およそ8センチ陸側へ移動して
いた一方、陸側のプレートのうち、[海溝軸]に
近い場所設置した観測点も同様に年間およそ
8センチ移動していた。
この結果は、海側のプレートが沈み込み
始めている場所でプレートどうしが強く
くっついている[固着]状態になっている場所が
存在することが明らかになり、この場所に
[歪]が溜まっていることが確認された。
千島海溝では、陸上の津波堆積物の調査など
から、17世紀に巨大地震が発生して起きた
大津波が押し寄せた痕跡が確認されている。
この時、プレート境界がずれ動いた量は
25m程度だったと推測されている。
この巨大地震以降、400年間にわたり、年間
8㎝ほどずつ固着が累積していれば、当時と
同じ規模の巨大地震が発生する可能性が
あるとしている。
17世紀の巨大地震ついては、地震本部は
北海道東部では津波堆積物が海岸から離れた
湿原の土中や海食崖の上部等で確認され、
その解析から17世紀に1952年の十勝沖地震を
はるかに超える規模の津波が発生し、現在の
海岸線から1~4Km程度内陸まで浸水したと推定。
発生年については、これまでの知見から
1611年から1637年の間に発生したと評価する。
また、この地震は十勝沖と根室沖の震源領域が、
海溝寄りの領域を含んで破壊する2011年の
東北地方太平洋沖地震と同様の特徴を持ち、
規模はM8・8に達したと推定されるという。
この巨大地震の後に、北海道東部の太平洋
沿岸が数十年かけて1~2m隆起している。
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