4月 日本の山野では桜が咲き誇っている。
だが、地球温暖化の影響が、日本人の古来の
歴史と共にある桜の開花に大きな影響を
与えようとしていると研究者は危惧する。
桜の花芽(蕾)は、前年の夏に作られて、冬の
前に成長を止めて休眠状態になる。
この休眠打破のために必要な低温期間が
足りないと、開花が遅れるという。
そのため、2020年以降、九州では3年連続で
北部から南部に桜前線が進む逆転現象が
起きていると指摘。
九州では、すでに地球温暖化による暖冬の
影響で、開花が遅れたり満開まで時間が
かかったりする年が出てきている。
さらに近年は、[満開までに時間がかかる]
現象もみられるようになった。
満開の定義は標準木の80%の花が一斉に
咲いている状態を指す。
休眠打破がうまく進まないと花芽の生長の
個体差が顕著になって、なかなか80%に
達しない状況に陥ると考えられ、だらだらと
開花が続き、満開にならないことになる。
九州大学の名誉教授が行ったシュミレー
ションでは、日本周辺の平均気温を平均で
2~3℃程度高くなると、東北地方で桜の開花が
今より2〜3週間早まり、九州などでは1〜2週間
遅くなるため、3月末に九州から東北まで、
ソメイヨシノが一斉に開花する結果になった。
また、種子島や鹿児島の一部ではソメイ
ヨシノは開花せず、九州南部や四国南西部、
長崎、静岡などでは一本の木で開花がダラ
ダラと続いて満開にならないという結果が出た。
パッと咲いてパッと散る、古来の桜の風情を
楽しめる日が無くなる日が近づいている。
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