地球と似たような公転軌道を持って太陽を
周回している小惑星の中には、[準衛星]と
呼ばれる特殊な軌道を取るモノがある。
地球から見た場合には、あたかも地球の
衛星のように見えるので[準衛星]と呼んでいる。
地球と似たような公転軌道を持つ小惑星は、
現在100個ほど発見されている。
このような小惑星は頻繁に地球に接近するため、
地球の重力の影響を受け、変わった軌道へと
進化するケースがある。
その中には、地球の重力に捕獲され、一時的に
地球周回軌道に乗る “第2の月” として振る
舞うような小惑星もある。
これまで、観測によって見つかったものと
しては、これまでに5個が記録されている。
*「1991 VG」「2006 RH120」「2020 CD3」
「2022 NX1」「2024 PT5」の5個。
だが、準衛星が衛星であるかのように周回する
のは見た目だけの話であり、決して “第2の月” と
呼べるものではない。
準衛星は頻繁に地球に接近することから、
しばしば軌道が不安定で変化しやすく、
あまり長い間は存在できない。
また、準衛星の大半はとても小さなサイズで、
観測そのものが困難であるため、準衛星で
あると推定された小惑星は数個しかない。
準衛星はこれまでに[カモオアレワ(Kamo
ʻoalewa)]、[カルデア(Cardea]]、[(277810)
2006 FV35]、[2013 LX28]、[2014 OL 339]、
[2023 FW13]の6個が見つかっている。
2025年8月2日に[2025 PN7]が掃天観測プロ
ジェクト[Pan-STARRS]によって発見された
推定直径20m前後のかなり小さな小惑星で
周回軌道が不安定な地球の準衛星。
2025 PN7が準衛星である期間は128年だけ。
カモオアレワは、かなり寿命の短い準衛星と
して取り上げられることが多い天体だが、
それでも準衛星である期間は381年であると
計算されている。
地上から観測したカモオアレワのスペクトル
(電磁波の波長ごとの強さ)はアポロ計画で
採取された月の石と一致したことから、
天体衝突などで飛び出した月の破片では
ないかと考えられている。
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