韓国では、最近中国から発がん性のある
[ビンロウ]が流入し、口にする人が増えている。
韓国保健当局は取り締まりを強化する方針で
中国の食品店に立入り調査をする方針という。
ビンロウは、ヤシ科植物アレカヤシの実で
アレコリンという発がん性物質のアルカロイドが
含まれており、世界保健機関(WHO)は2003年に
発がん物質に分類している。
ビンロウは、若い実を薄く石灰を塗ったキンマ
(コショウ科の植物)の葉で包んだもので、口に
入れて、チューインガムのように咬み続ける。
中國湖南省では、古来、[死の果実]と呼ばれる
ビンロウが広く栽培され、たしなむ人が多く、
口腔がん患者の多発で、中国政府は販売を禁止。
このため、行き場を失ったビンロウが韓国に
流入しているとされ、日本も例外ではないという。
ビンロウを口にすると、ビンロウの実の渋みと
石灰による痺れを感じ、決して美味ではないが
咬み続けると微かな甘みを感じ舌がマヒする。
これにより、神経系が刺激されて心拍数が上がり、
覚醒感が強くなり、興奮状態も引き起こす。
ビンロウの摂取は、タバコのように習慣性を持つ。
台湾の中部から南部地方へ行くと、路上の
あちらこちらが、紅いレンガ色に汚れている
所をあちらこちらで見かける。
ビンロウを咬んだ際の唾液を吐き捨てた跡だ。
かって、主要道路の路端に、ガラス窓のスタンド
内に肌を露わにした若い女性が居て、運転手
相手にビンロウを売っているビンロウスタンドが
多く見かけられ、人気を呼んでいた。
だが、このビンロウは漢の時代に南方から
中国に伝わり、薬用効果があるとして珍重され、
玄奘三蔵や韓愈、蘇東坡なども好んだと記録が
残るほどで、嗜好品として、また贈答品だった。
清代にになると、台湾にも伝わり、平地に
住む人々の嗜好品となって広まった。
日本では、沖縄に檳榔(ビンロウ)の木が自生
するが、実を口にする習慣はない。
沖縄県では、街路樹としても植えられている。
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