
お正月には欠かせないお飾りが鏡餅です。
鏡餅を飾る風習は、室町時代に武家屋敷で飾ったのが
始まりだと言われていますが、垂仁天皇の時代に大国
主命が大田田根子に元日に紅白の鏡餅を、荒魂の神に
供えれば良いことがあると教えたとの伝えもあるほどに
古いしきたりでもあったようです。
弥生時代から神が宿るとされた銅鏡が鏡の源で、物事の
手本となる鑑(かんが)みるに由来すると言われています。
丸い形のお餅を鏡になぞらえて、重ねて供えるように
なったといわれます。
武家屋敷で鎧の前に供えたのが、一般化し、また、神社
や庶民の家の神棚に供えるようになりました。
神聖なお供え物、神饌の性格を持っていますから、不浄な
場所へ供えることは避けるべきですが、玄関に飾ることも
駄目だとする話がありました。
玄関は、靴など履き物を脱ぐ場所だからだそうです。
元日のお祝いに備えて、熱田神宮では直径が1.5mも
ある、重さ400Kgの鏡餅が奉納されました。
日本一の大きさでしょう。
また、徳島県の大山寺では、百数十キロも重さのある
鏡餅を抱えて歩く距離を競う力自慢大会がありますが
このように、大きな餅を持ち運ぶ社寺の奉納競技は
各地に伝統行事として伝わっています。
鏡餅の数では、奈良の天理教教会本部に供えられる
数でしょう。
全国各地の信者から供えられる鏡餅の数は数知れずで
総重量は50トンに及ぶといわれています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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