楼蘭の月 油絵 10号
かって大阪の名前の通った商店街で、「閉店セール」、
「売り尽くし」と店頭に張り紙をして、店先には若い売り子が
メガホンを片手に盛んに通りを行く人に、現品限りだとか
大特価だとか言って客を呼び込んでいるカバン店があった。
何日か後、多分1ヶ月以上は後だったと思うが、最初に
知った時より店内は比較的空いているので入ってみると
確かに処分セールを思わせる雰囲気が備わっていて
商品はきちんと整理されずに、乱雑に詰まれていました。
肩バンドがないものの、気に入ったカバンを一つ格安で
買って帰って、今でも時折利用している。
それから暫らくして、おそらく季節から振返ると半年ほど
経ってからだと思うが、その店の前を通ると、何とまだ
以前同様に閉店セール、と呼び込みをやっていた。
吊りバンドのない商品を買った自分が、なんだか馬鹿に
思えて、閉店セールとは、その日の閉店のことを言っている
のかと、思い直して自分を慰めたものでした。
この閉店セールなるものが、一年ほど続いていてように
記憶していますが、一寸した店舗の改装でも閉店セールと
銘打って、あたかも廃業に備えて在庫品の一掃セールを
やるかのごとく、大げさに宣伝セールをするのが流行って
いる昨今、今では店が無くなっているので閉店したことは
間違い無さそうなので、これも商売の手法の一つでしょう。
スーパーや一般店舗でも、限定50個だとか、現品限り
早い者勝ち、とか言っていながら、臆面もなく客の前で
商品を補充する店もあるから、言葉や文言に踊らされ
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