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2009年11月27日金曜日

お隣さんはスズメバチ

初夏の里川  油絵  10号



久々に、山道を気軽に歩いて秋の一日を過ごした。

足場の悪い急坂の水の流れる道を、いや沢を予定より

多く時間をとられたが無事に峠を越えて、山向うへ出た。

驚いたことに高原状になったそこには茶畑が広がり、

山間越しに出発した町が見渡せる眺めの良い場所だった。

十分な知識を備えていないので、このようなポイントに

なっていることは予想も出来なかっただけに、格好の

休憩場所となった。

地図を確認して暫らく歩くと人家があるところに出て

ホッとするが、まったく人気がなく淋しさも。

勤めに毎日、車で山を下りる生活をしている人もいる

ようで、ガレージつきの新しい住宅も建っている。

前が菜園になっている旧家の軒下に黄色い丸いものが

付いているのが目に留まる。

スズメバチの巣だ、とすぐ気がついたが、そのときに始めて

2~3度頭上で羽音がしていたことに気付いて、帽子や

衣類が気になる。

山へ入る時には、鉢の襲撃に備えて黒い帽子は避けて

いるのが、この場で幸だったと安堵する。

近づいて巣を見ると、改めて巣の大きさに驚く。

過去に見た中では最大級の大きさで、直径が40cmは

超えているように見える。

横に開いた穴からも、ハチが盛んに出入りしている様子が

見られるが、住人が少ないとはいえ、この家の人たちも

歓迎しない寄宿人にやってこられて、さぞ迷惑だろう。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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