朝日の富士山 油絵 10号
十分に時間の余裕もバスの時刻や目的地へのルートなどの
予備資料を備えてのテクリ散策の積りであったのが
おかしくなったのは、志貴皇子を葬った春日宮御陵での
昼食の休憩からでした。
帰りのバスの時間まで2時間余り、と余裕を持っての
休憩で持って来たビールと握り飯での昼食。
志貴皇子の御陵での直会とは大袈裟ながら、カイロの備えを
して来なかったのが祟り冷え込みで意気が上がらない。
頭上に垂れ下がる木の葉を見て驚いた。
何故気がつかなかったのか、これは紛れもなく児手柏
(コノテカシワ)の木。
志貴皇子を祭る奈良豆比古神社所縁の木なのです。
子供の光仁天皇によって奈良坂に祀られた時に、そこには
コノテガシワの木があったという。
今は樹齢450年の木が枯れたので2世が植えられている。
此処、御陵には数えると6本あり、正面の3本のうちの
1本が残念ながら枯れている。
それから、光仁天皇陵まで足を伸ばそうと決めて、時間を
計算すると地図上では1時間半もあれば十分。
気持ちでは道を急いではいても、山を登ってきた疲れもあり
思うように前に進まず、気持ちだけが焦る。
乗車予定のバス停から御陵までの往復を30分と計算して
脇道へ入り15分で御陵に到着して、残り15分。
近くの遺跡の写真も撮って急いで別ルートの近道を引き返す。
脚も限界、気は焦っても脚は前に進まず、やっと国道に
出てバス停にたどり着いて時間を確認すれば5分前。
1人しか乗っていないバスは、定刻より早く来て危機一髪。
0 件のコメント:
コメントを投稿