富士山と雲海 油絵 10号
10月23日は勤労感謝の日でした。
何とかこの一年間、元気に仕事を続けられたことを感謝し
健康で過ごせたことの喜びを味わいました。
戦前は、この日は新嘗祭と呼ばれて、天皇が今年に
収穫された五穀を神の神前に供えて、感謝する祭典が
宮中で行なわれ、国民もそれにならって収穫を祝いました。
五穀は記紀では、コメ(イネ)、ムギ、アワ、豆(大豆)
キビ、または小豆となっています。
今では五穀という言葉も聞くことがなくなり、健康食の
混合米の○○穀米という商品名の方が一般的です。
神嘗祭や新嘗祭という言葉には古い臭い雰囲気を備えて
いますが、それなりに農業が国民生活では欠かせない
重要産業であり、国の根幹であった時代には、大きな
意味をもっていました。
今では食糧の40%しか国内で自給しない国になって
しまっては、コメが豊作だといっても、人々に伝わる言葉に
重さが備わっていないのが残念です。
しかし、こうした中でも世界では、一日に2万5千人もの
人たちが飢えで死んでいっている現実を忘れてはなりません。
今年中には、世界の飢餓人口が10億人を超えると
FAO(国連職業農業機関)が報告をしています。
飽食の国の日本人も、今一度、食糧作りを見つめ直して
収穫への感謝の気持ちを持つことが必要でしょう。
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