トランス脂肪酸は食用油などの脂質に含まれる
不飽和脂肪酸の一種で、植物油を加工して作る
マーガリンやショートニングなどに多く含まれる。
トランス脂肪酸は油脂の加工過程で生成されて、
油脂分を微細化してクッキーやクロワッサンなどの
サクサク感を出したり、食品の保存期間を延ばす
効果もあるとされている。
だが、摂取すると悪玉コレステロール値が高まり、
肥満や動脈硬化、心筋梗塞を引き起こすリスクが
増すとの研究結果が多く示されて、米食品医薬品
局(FDA)は2006年に、その危険性を指摘して、
食品中の含有量表示を義務化していたが、6月
16日に、2018年6月までに食品添加物から全廃
すると発表し、全面使用禁止に踏み切った。
カナダやヨーロッパの国々だけでなく、韓国でも
含有量の表示義務を課しているが、日本では
2013年2月、日本動脈硬化学会が表示求める
声明を発表しているが、内閣府食品安全委員会は
心配ないと一蹴。
根拠は、WHOが1日当たりのトランス脂肪酸の
摂取量を総エネルギーの1%未満にする勧告。
これに対して、日本人の摂取量は1日当り、平均
0・7g(総エネルギーの0・3%)に過ぎないから
含有量表示も不要とする。
米国は、摂取量の多寡ではなく、危険性を備えて
いるからゼロとする方針を打出したのだが、日本
政府は輸入食品への対応だけでなく、食への
安全性への対応は全くピントがずれている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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