我々の口の中には300種類以上の細菌が生息し、
歯垢(デンタルプラーク)1mg中には1億個以上も
細菌がいるとされる。
口の中はバイ菌だらけだが、その中で歯周病の
原因となる細菌は「歯周病菌」と呼ばれる。
コレステロールなどによる高脂血症が原因で
硬化した血管の病巣から5種類の歯周病菌が
見付けだされている報告がある。
歯周病菌が冒された歯肉から血管内に入り込にで
造り出す内毒素や歯周病巣で造られる炎症性物質
(サイトカイン)が原因となって、血管に炎症を発生
させて、血管そのものを硬化させたり、血栓を形成
するように働いて動脈硬化を進行させる。
また、歯周ポケットが深くなるほど血液中に侵入
する歯周病菌が多くなるという結果報告もある。
歯周病菌そのものが、直接動脈硬化の発生に
係わっている確証はないが、動脈硬化が冠状
動脈で起きた場合には、症状悪化の要因となる。
我々は睡眠中であっても幾度かは無意識に
唾液を呑み込んでいる。
この時に飲み込まれた口中の細菌は、通常胃液に
により殺菌されるが、胃に残存物がある場合など
には歯周病菌などの細菌が入ることもある。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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