共産党の一党独裁の中国では、共産主義が
教義であって、宗教は教義を歪める邪教なのだ。
だが、広大な面積を持つ多民族国家であるため
団結・統治の目的で一部の宗教は国が認めて
おり、国家成立以前から国民の中に根強く信仰
されてきた仏教やキリスト教などの一部は公認
宗教として存在を許されている。
早くから市場経済化を進め、自由奔放の気風を
備えた浙江省の温州では、特に熱心なキリスト教
信仰が盛んで、国が公認している三江教会堂は
その中心的存在だった。
公認、非公認を含め大小幾多の教会が浙江省に
存在するが、2014年に三江教会堂の屋根に
聳える十字架を違法性を備えた建築物だとして
取り外しを命令されたほか、他の教会に対しても
厳しい指示が出され、一部では正面の壁に移設
するなどして対応をした。
だが政府の指示に従わなかったとして、公認の
教会堂であったはずの三江教会堂は政府が
派遣する集団によって破壊されてしまった。
被害に合った教会は浙江省だけでも1200超に。
何故、政府はキリスト教弾圧に掌を反したのか。
中国には都市部を中心に1億人のキリスト教徒が
存在し、地方にはキリスト教を拠り所にする国民が
同数ほど居るとされ、共産党員の8000万人を
遥かに凌ぎ、信者数は増加し続けている。
格差の拡大と共に、生活などで困窮した人々は
共産党組織に相談を持ちかけることはない。
互助組織の性格も備えているキリスト教信者
組織に拠り所を求める度合いも人数も増え続ける。
党中央は今やキリスト教が最も恐ろしい敵なのだ。
折から訪米中のローマ法王のフランシスコ法王が
習近平を一喝にするには良い機会だが。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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