地球には誕生以来、地質の年代区分を示す
呼び名がある。
約5億4000万年前の古生代に始って、中生代、
恐竜が絶滅した後の6600万年前から現在までの
新生代に大きく分けられている。
人類の誕生に係わる時代として重要なのが
新生代の最後の「紀」、258万年前から現在までの
であるが、第四紀は更新世と完新世分に分れる。
更新世は、180万年前のジェラシアン、78万1000
年前までのカラブリアン、12万6000年前までの
中期と1万1700年前の後期に細分化されている。
地球が備える地磁気によりN極とS極が存在する。
地球の長い歴史の中で、N極とS極は幾度となく
移り変わり、入れ替わって来た。
N極とS極の入れ替わりを示す地層が千葉県
市原市の養老川沿いの地層で見つかった。
発見された地層では、地層に含まれている鉱物が
地層上部では現在と同じ磁気の方向を示すのに
対し、地層下部は逆方向を示す性質を備えていた。
この地層は地球磁場の逆転を示す境になっており、
77万年前に起った最後の磁場逆転時期の更新世
中期に当ることが判った。
調査に当った国立極地研究所などでは、第四紀の
なかに、「千葉期(チバシアン)」と呼ばれる時代が
出来ることを期待している。
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