冬の寒さと共に中国北部では煤煙の季節が
やって来て空は灰色のスモッグで覆われる。
北京市内では暖房源はガスなどに切り替わって
いるが、地方では昔ながらの石炭が熱源だ。
寒さに備えて窓にビニールシートを張って二重に
した家の屋根に突き出た煙突からは、真っ黒な
煙が立上り、やがて這い降りて来て周囲を包み
煤煙が鼻を突き、雪の上を黒く染める。
今年、北京では8月に開かれたアジア太平洋経済
協力会議首脳会議(APEC)や世界陸上選手権に
備えて1ヶ月がかりで演出したAPECブルーが
有名になったが、続いて9月上旬の抗日戦争勝利
70年記念でも北京ブルーのプレゼントがあった。
工場の操業を1ヶ月に亘って停止し、車の市内
乗入禁止など代価は非常に高くついた。
だが、10月中旬にもなれば例年通りで17日には
最悪レベルである「危険」を示す345を記録。
防寒に備えた石炭ストーブが一斉に使用される
この頃になると東北部ではPM2.5数値も急上昇。
11月8日には、遼寧省瀋陽市でPM2.5の濃度が
1m3当たり1400μgを突破する空前の汚染度に。
中国の環境基準の35μgの40倍に達した。
呼吸器疾患の患者も増え続け、肺がん患者も
急増している。
2012年に肺がん発症者は全世界で182万人でたが、
この内中国人が36万人を占めている。
北京市の肺がん患者数は2002年の10万人当り
39.56人だったが、2011年には63.09人と60%増に。
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