糖質制限ダイエットや油抜きダイエットが日本では
知られており、それらの危険性についても専門家
からしばしば指摘されており、理解も進んでいる。
だが、一発勝負のダイエット薬品については
幅広く表面化する機会も少なく、時折、異常な
健康被害で問題化する程度だ。
しかし、最近ヨーロッパで若者を中心に広がって
いるダイエットドラッグは非常な危険性を備えて
いるとして問題化しているが、当局の取締りの
網をくぐり、ネット販売などで拡散している。
毒薬の名を冠せられているドラッグはジニトロ
フェノールと呼ばれ、正式名は2,4-ジニトロフェ
ノール(DNP)という人工化合物。
現在は防腐剤や染料、除草剤、現像液などで
工業薬品として使用されている物質だ。
だが、過去にダイエット薬として使用されていた。
人体が運動をする場合には、体内に僅かに備え
られているATPという物質がエネルギーとなる。
体内のATPが使われて枯渇すると、細胞内の
ミトコンドリアがグルコースや脂肪酸なりを酸素と
反応させてATPを作り出すので、有酸素運動が
脂肪を燃焼させ、内臓脂肪削減に有効とされる。
DNPが人為的に体内に入れば、細胞が脂肪酸や
グルコースを酸素と反応させてATPにするシステムを
阻害し、ATPを産出させずに脂肪酸やグルコースを
燃焼させることになり、運動をせずとも体内脂肪が
燃焼し続けて体温の上昇につながり死亡する。
DNPの摂取過多による急死だけではなく、体内に
蓄積され易く、発がん性も認められている。
ネットで流通しているダイエット薬にはDNP配合の
表記がないものもあるため要注意だ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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