都市部に生活する人々にとって、農林
業における野生鳥獣による被害には、
直接的な影響がないため関心が低い。
最近、報道される機会が増えたジビエ
関連が関心の的程度だ。
近年の鳥獣による農作物被害額は、概ね
200億円程度で、届け出のない個人の
菜園被害を加えれば倍増するだろう。
被害防止に備えた対策で柵や電気柵が
設けられているが安全管理も必要だ。
主要な獣種別の被害金額では、おおむね
シカが70億円、イノシシが60億円だ。
野生猿の被害も10億円を超えている。
耕作放棄地の拡大とともに、これら害獣
たちは人里に侵入し、被害が拡大。
狩猟者の減少も害獣の増加に繋がって
いるため、最近、再び議論されるように
なったのが、米国の成功例にならった
オオカミの導入だ。
1905年(明治38年)1月、奈良県東吉野村
鷲家口で捕獲されたニホンオオカミを
最後に国内からオオカミは姿を消し
絶滅種となった。
日本人は、幼少時の童話「赤ずきん」の
影響で、オオカミは人を襲う凶暴性を
備えた野獣というイメージが強いが、
専門家は決して、むやみに人を襲うこ
ともないので、シカやイノシシ対策には
有効な手段になると導入を勧めている。
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