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2022年10月29日土曜日

北極圏が新たなパンデミックの温床になる

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
百  日  紅



カナダ・オタワ大学の研究チームによる、

高緯度北極圏の試料分析から、地球温暖化と

氷河融解に伴って北極圏が新たなウイルスの

パンデミックの温床となることが明らかに。

研究チームは、2017年5月~6月に北極圏北部で

最大の容積を持つヘイゼン湖の土壌と湖沼

堆積物の試料を採取した。

採集試料のRNAとDNAを解析して、既知の

ウイルスやその宿主となる動物、植物、

真菌類と一致する固有の特徴を特定。

さらに、独自に開発した処理方法を用い、

ウイルスの溢出のリスクが、氷河の溶解流出に

よってどのような影響を受けるのかを算出した。

その結果、氷河からの融氷水がより多く含ま

れる水路で採取した試料ほど、このリスクが

大きいことが示された。

[ウイルスの媒介者や貯蔵庫となる種の生息域が

気候変動によって北上すれば、高緯度北極圏は

パンデミックが出現する温床となるおそれが

ある]と警鐘を鳴らす。

北極圏は気候変動の影響をもっとも受けやすい

地域の一つ。

過去20年間で、北極海の冬季の氷の3分の1が

消失している。

これにより、動物やヒトがますます北極圏

近くで生活する機会が増えることになる。

北極圏からウィルスが漏れ出しが多くなる

一方、動植物の生息域の北上も伴うため、

北極圏からのウィルスによる影響が増加する。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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