世界自然遺産登録地の沖縄のやんばるの森に
国指定天然記念物のヤンバルクイナが棲息する。
沖縄島北部の国頭村,大宜味村,東村の
[やんばる(山原)]地域の常緑樹林帯に棲む
ヤンバルクイナは、ほとんど飛ぶことが出来ず、
地中の小動物や、カタツムリなどを太くて
大きいくちばしで固い殻を割って中身を食べる。
1981年(昭和56年)に新種として発見されたが、
当初1800羽ほどいたのが、1910年にハブや
マムシ、ネズミの駆除要因として沖縄南部に
放たれたマングースが、北上してやんばるの
森に入り込み、ヤンバルクイナを捕食。
マングースは、ハブ捕食よりも沖縄の生態系を
破壊し、農作物を荒らす害獣となり、2002年
には推定3万頭にまで増殖した。
2005年、環境省の調査では推定個体数が
720羽まで減少し、15年以内に絶滅するとの
試算が出された。
1993年にマングース捕獲報奨金が創設され
しばらくの間は市民の間で駆除が行われた。
環境省は2001年から駆除事業を開始し、
21年度までに5813匹のマングースを捕獲。
官民を挙げた[やんばるの森]の保護活動で、
21年度にはクイナの推定個体数が1702羽まで
回復し、その他の固有種のノグチゲラや
ホントウアカヒゲ、ケナガネズミなどの
生息数も回復に向かっている。
最近では、沖縄県中部の名護市源河の山中で
ヤンバルクイナが確認されている。
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