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2008年5月11日日曜日

絵画の冒険者 河鍋暁斎



ひまわりと富士山 油絵 10号


電車に乗っていると、今まで聴いたことの無い名の

画家の展覧会の案内が良く目に付きます。

京都は、どこも源氏物語一色なのですが、この画家、

名前が河鍋暁斎(かわなべ ぎょうさい)という人の

展覧会が京都国立博物館で開かれています。

調べてみると、江戸時代から明治の初めにかけての

激動期に生きた、反骨精神が旺盛な絵師でした。

1840年に狩野派に入門して、後に、独立してからは

各派の流派や特色などを取り込み、巾の広い技法を備え

独特の絵画の世界を開いています。

戯画や風刺画も描き、描いた風刺画が問題になって

投獄された経歴も持っています。

それまでは、「狂斎」と名乗っていたのを、出獄後に

「暁斎」と号を改めています。

浮世絵、日本が、漢画、洋画など様々な絵画研究を

を展開した暁斎は、その写生力や筆力が群を抜いて

いたので、国内だけでなく海外でも高い評価を受け

明治14年(1881)の第2回内国勧業博覧会に出品した

「枯木寒鴉図」で妙技2等賞(最高賞)を受けています。

新しい絵画の境地を開いた絵画の冒険者でした。


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