画家の展覧会の案内が良く目に付きます。
京都は、どこも源氏物語一色なのですが、この画家、
名前が河鍋暁斎(かわなべ ぎょうさい)という人の
展覧会が京都国立博物館で開かれています。
調べてみると、江戸時代から明治の初めにかけての
激動期に生きた、反骨精神が旺盛な絵師でした。
1840年に狩野派に入門して、後に、独立してからは
各派の流派や特色などを取り込み、巾の広い技法を備え
独特の絵画の世界を開いています。
戯画や風刺画も描き、描いた風刺画が問題になって
投獄された経歴も持っています。
それまでは、「狂斎」と名乗っていたのを、出獄後に
「暁斎」と号を改めています。
浮世絵、日本が、漢画、洋画など様々な絵画研究を
を展開した暁斎は、その写生力や筆力が群を抜いて
いたので、国内だけでなく海外でも高い評価を受け
明治14年(1881)の第2回内国勧業博覧会に出品した
「枯木寒鴉図」で妙技2等賞(最高賞)を受けています。
新しい絵画の境地を開いた絵画の冒険者でした。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿