冠雪の富士山 油絵 10号
森の中を歩いていて、人の歩く目線で見つけられる花は
せいぜい純白のシャガの花かヤブツバキの紅い花ぐらい
でしょう。
谷向うに咲くヤマザクラに出会ったときなどは、大変な
得をしたように思うものです。
花の命の短い期間にめぐり合えるのは、幸せというもの
でしょう。
いまの時期の楽しみは、フジの花を探しながら歩くこと
ですが、上を向いて歩くわけには行きません。
特に斜面では、スリップに備えて、足元を用心しながら
歩くことになりますから、頭上を見る余裕はありません。
フジの花には、なかなか出会えませんが、足元に花びら
が落ちているのを見つけて、頭上の周辺を見上げて探す
とわずかに顔をのぞかせた花の房を望むことが出来ます。
谷沿いの道では、せせらぎの上に張り出した木の枝や
対岸の木に咲くフジを見つけて、淡い色の花を楽しむ
幸せを得ることが出来ます。
藤棚に咲く花と違って山中の花は、やや水色が勝った
澄んだ色をしているように感じます。
植物園でフジを見ましたが、フジにもこれほど種類がある
のかと驚かされます。
山中でフジを写生している人に出会ったことはありません
が、植物園の中は、描き易いので絵画グループで多く
やってきています。
一般にフジイロと呼ぶ色は、どの色かと迷う色の種類の
多さに、色の濃淡、房のつけ方などなど、それぞれの木に
名前があって、山で出会ったフジは、「何フジ?」という
ことになりました。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
安全と安心の非常持出袋の準備は?
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