アンスリウム 油絵 10号
6日にイエメンの首都サヌアで、日本とイエメンとの間で
アジア杯最終予選が行なわれました。
イエメンといえば、サウジアラビアがあるアラビア半島の
先端にあり、スエズ運河を通り抜けて来た船が紅海から
アカバ湾を通ってインド洋に出る海路の動脈の出入り口に
面していて、海峡を挟んでアフリカのソマリアに対している。
しばしば、海賊の襲撃でニュースに登場するソマリアと
イエメンには、海賊の出撃基地があり、居住する部族達に
とって海賊行為は、生活に備えた生業となっている。
昨年の暮れの米旅客機爆破未遂事件の犯人は、イエメンを
拠点とするアルカーイダの基地で訓練を受けている。
元々は、イエメンは部族単位で南北に分かれていたのが
統合して一国になったものの、反って部族間の対立が
拡大して、現在内戦状態になっている。
首都サヌアを挟んで南北に反政府部族が出撃拠点を
備えていて、サヌアへの攻撃を仕掛けるというソマリアと
同じようなパターンになっている。
無政府状態の国のソマリアと同じ状態になれば大変と
サウジだけでなく米英なども政府支援を続けている。
しかし、アルカーイダのテロ未遂事件の発生や、反政府
部族による首都サヌアへの圧力が強まる中、1月に入って
3日に米英の大使館が閉鎖され、また、日本の領事館も
4日に業務を中止している。
試合は平山のハットトリックとなるゴールで3-2で辛勝。
すべては結果良しではあるまい。
アフリカ選手権では10日に、トーゴの選手団がアンゴラで
銃撃されて3人の死者が出て、出場を取りやめている。
テロ戦士の跋扈する中へ日本のチームがのこのこと
無防備で出かけて行くのは、怖いもの知らずと言うより、
平和ボケ以前の愚行以外の何ものでもなく、全く危機
管理の基本を備えていない暴挙だ。
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