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2010年1月29日金曜日

光る木の実

静物 アイリス  油絵  10号





どうしても好きになれないナンキンハゼの、あの毒々しい

赤紫色の葉が散った後に残った実も、外皮の種皮が

路上や公園に散らばり、落ち葉に続いて厄介者になる。

しかし、この木は思はぬ優雅な演出をする特技を備えており

冬の冷たい風の中に、枝先に真っ白なキラキラと輝く

種子を残す。

街路樹として植えられているところもあり、車で通ると

木に散りばめた豆電球のように光っていて美しい。

脂分が多くて美味しさを備えているためか、ヒヨドリなどの

餌として好まれているらしく、これを食べてあちこちに排泄

するものだから、至るところでナンキンハゼが勢力を

広げることになる。

木の実からは木蝋や油を取れて、役に立つらしいが。

いつも通るお堂に生えているセンダンの実は、冬日を

浴びて黄色に輝いているが、特に夕日の赤い陽射しを

浴びている時は一段と美しさを増す

大きな木が3本ほど並んでいて、枝先いっぱいに実を

つけているので、全体が黄金色に輝いてお堂に相応しい

荘厳さを備えている。

センダンの実も数珠玉に利用されたり、整腸剤などの

漢方の薬として利用されている。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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