街角の賑わい 油絵 10号
中国国内で最強の動物といえばトラになる。
現在では東北部に生息する最大のシベリアトラ(アムール
トラ)や華南地方のアモイトラも絶滅亜種に指定されており
南部のラオス国境近くの雲南省西双版納(シイサンパンナ)
では、昨年秋にインドシナトラを銃で撃って殺して解体して
食べた罪で、村人数人に多額の罰金刑が言い渡されている。
北から南まで、中国では古代からトラは身近に住む猛獣であり、
十分な防御の備えのできなかった時代には恐怖の対象でした。
それ故にトラには畏怖の念と共に威厳を備えた猛獣としての
尊敬の念もあり、龍と共に霊獣としても取り扱われています。
天の支配を司る神として、北のカメとヘビの玄武、東の青龍、
南の朱雀、そして西方を司る白虎が霊獣の四神になります。
龍と虎とは対にしてしばしば取り上げられますが、日本でも
古墳時代の三角縁神獣鏡では龍と虎が表現されています。
恐ろしい虎ではあっても、中国の人は虎を良く観察して
いた結果なのか、トラは子供への愛情が非常に深い動物と
してことわざで表現されています。
一日に100Km近くも移動することがあるといわれるトラは
残してきた子供を思い、日に千里行って千里を帰るとされてます。
また、虎の子渡しでは、3匹の子トラのうち1頭が獰猛なため
この1頭と他のおとなしい1頭の2頭だけにしておけないため
1頭づつをくわえて川を渡る時には苦労をする、謎解きを
備えたことわざになっています。 さて?
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