7月17日午後、ロス郊外で発生した山火事は
高速道路脇まで燃え広がり、立ち往生した車列に
飛び火して約20台の車に引火、炎上。
さらに数10台の車が乗り捨てられていると報道。
カリフォルニア州では記録的な干ばつが続き
水資源の保全に備えて25％の節水中だ。
米国の中西部に広がるグレートベースン（大盆地）と
呼ばれる砂漠高原地帯では強い高気圧が発生する。
ネバダ州からユタ･オレゴン両州の南部の高原で
発生した高気圧はロッキー山脈の南端部のサン
タアナの山並みを越えて、山裾まで住宅地が広がる
ロサンゼルスやサンディエゴなど大都市がある
南カリフォルニアにフェーン現象を起して乾いた
熱風が吹き下ろして来る。
「サンタアナ風」と呼ばれる熱風は、しばしば南
カリフォルニア地域に山火事を発生させて大きな
被害を及ぼす。
2007年10月に、カリフォルニア州南部の10数ヶ所で
大規模な山火事が発生し、26万5000人以上に
避難命令や勧告が出された。
焼失面積が1500Km2、被災家屋1700戸以上、
被害総額が20億ドルにも及ぶ山火事だった。
州知事は南カリフォルニアの７郡に非常事態宣言を
発令し、州兵1500人を出動させている。
山麓に広がる火災現場から太平洋に噴き出す
煙が、衛星写真に明瞭に映し出される規模だった。
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