本土日本人の祖先はどこから来たのか。
2014年、富山県の小竹貝塚から出土した縄文人の
人骨91体の遺伝子情報の分析結果を公表した。
小竹貝塚は約6,750~5,530年前の縄文時代前期の
貝塚で、約1,220年間に亘る生活環境の解明が進む。
国立科学博物館の人類研究部が人骨の細胞の中に
あるミトコンドリアDNA(遺伝子情報)を分析した結果、
小竹縄文人はバイカル湖周辺や北海道縄文人に
多い北方系と、東南アジアから中国南部に見られる
南方系の2系統の遺伝子を備えていることが判明。
異なる2系統の遺伝子を備えた縄文人が列島に
渡来したのか、列島で出会った南北からの縄文人が
混血したのかはわからないが、その後に見つかった
縄文時代中期以降の系統と遺伝的なつながりには
矛盾がないという。
最近、福島県北部の三貫地貝塚で出土した約3000年
前の縄文人2人の歯を用いて、ミトコンドリアよりも
数千倍から数万倍の情報量を備える細胞核のゲノム
(全遺伝情報)解読を行った。
その結果、縄文人は現在、東アジアや東南アジアに
住んでいる人たちの祖先とは異なる非常に特異な
遺伝子を備えていることが判った。
このことから、三貫地縄文人の祖先は大陸の共通の
祖先から、約2万~3万年前には枝分かれして出現
していた可能性が高いことが判明した。
三貫地縄文人のDNAと本土日本人のDNAの比較から
本土日本人は三貫地縄文人が備えていたDNAの
12%を受け継いでいることが判った。
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