中国農業部は8月中旬、東シナ海には捕獲できる
魚は、もういなくなり、他の領海でも同じような
状況になっているとの見解を表明している。
魚が他所へ移動したのではなく、取り尽したのだ。
中国政府が管轄する領海内での捕獲可能量は
800万から900万トンだが、実際の年間捕獲量は
1300万トンに達しており、明らかな乱獲状態。
2015年の中国の食用魚介類消費量は世界全体の
35%を占め、世界一の消費国に。
漁船が69万4905隻、漁業者が1400万人。
中国漁業は国内総生産(GDP)の3%を占め、年間の
漁獲高は約2600億ドル(約26兆円)。
国内食用淡水魚の60%を供給してきた長江では、
水質汚染と三峡ダムによる生態系への悪影響も
加わり、370種類の魚類の内、約170種類が絶滅。
中国政府は漁民に対して、2013年度には65億ドル
(約6500億円)規模の漁業補助金を支出して、漁民を
公海及び他国の排他的経済水域での漁労を奨励。
人民解放軍は、GPS機器を支給すると共に、一部の
漁民には戦闘訓練を施し、漁民兵としている。
最新型の魚探器などを備えた中国漁船団は、時には
日本近海の領海内にも侵入して、幼魚まで根こそぎ
獲ってしまうため、日本ではサンマやサバなども
深刻な資源不足に陥っている。
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