観光立国を目指す政府は平成32年にクルーズ船に
よる観光客受け入れ500万人の目標を掲げており、
受け入れに備えた港湾設備整備も進められている。
2015年にクルーズ船で入国した外国人は前年比
2・7倍の約111万6千人に達しており、博多港(福岡市)
へのクルーズ船の寄港回数が245回と日本一に。
入国管理局は、テロ対策などとして2019年から
入国時の顔写真撮影と指紋採取を義務付けた。
2015年1月、入国審査の合理化に備えて、クルーズ
船客を対象に写真撮影を省略する制度を導入した。
日本への入国に必要なビザや審査などを簡略化
した結果、中国人クルーズ船客の失踪が相次ぐ
こととなり、福岡県警によると、2015年は11人、
今年は8月までに6人の中国人客が失踪している。
法務省入国管理局によると、不法残留者は2015年
1月現在で約6万3千人で、クルーズ船による不法
残留者数は少ないが今後は増加すると予想される。
最近での国内不法残留者の比率では、韓国人が
約23%、中国人が約15%と上位を占めている。
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