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2019年5月4日土曜日

富士山噴火史 300年間平穏が続くが

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ヤマザクラ  大湯屋



湖畔に咲くサクラ、湖面に影を落とす白雪を

戴く富士山の姿。

日本人の最も愛する優美な富士山の姿だが

今日、富士山が備えているこの姿は、富士

山の長い噴火の歴史では、ほんの一時のこと。

富士山の誕生の歴史は、100万年前から70万

年前ごろ南の方からフィリピン海プレートに

乗ってやって来た海底火山群の衝突によって

始まった火山活動が基になっているという。

この衝突により伊豆半島が形造られ、半島

一帯や箱根山、愛鷹山などでの噴火活動が

活発になったが、20万年前ごろまでには、

富士山の位置に2400mほどの高さの小御岳

(こみたけ)火山が形成されていた。

10万年前から8万年前に、小御岳の南斜面、

愛鷹山の方向で噴火が始まり、数百回に及ぶ

爆発的噴火を繰返し、噴石や火山灰を噴出し

高さ2700mほどの古富士山となり、関東

ローム層として堆積する。

活動の末期の2~3万年前には、火山礫や

砂、灰が水蒸気と共に古富士泥流と呼ばれる

泥流となって周辺に流れ出て、地層を形成。

頂上から噴火が始まり、5000年前ごろまで

続く噴火により、粘性の低い玄武岩質の

溶岩の流出が続き、3776mの高さを備え

新富士が誕生すると共に美しい山容が整った。

約2900年前に、東斜面で御殿場岩屑なだれが

発生したが、記録に残る大きな噴火は、864

年の貞観噴火と1707年の宝永噴火があり、

宝永噴火以降、300年間余平穏が続く。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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