湖畔に咲くサクラ、湖面に影を落とす白雪を
戴く富士山の姿。
日本人の最も愛する優美な富士山の姿だが
今日、富士山が備えているこの姿は、富士
山の長い噴火の歴史では、ほんの一時のこと。
富士山の誕生の歴史は、100万年前から70万
年前ごろ南の方からフィリピン海プレートに
乗ってやって来た海底火山群の衝突によって
始まった火山活動が基になっているという。
この衝突により伊豆半島が形造られ、半島
一帯や箱根山、愛鷹山などでの噴火活動が
活発になったが、20万年前ごろまでには、
富士山の位置に2400mほどの高さの小御岳
(こみたけ)火山が形成されていた。
10万年前から8万年前に、小御岳の南斜面、
愛鷹山の方向で噴火が始まり、数百回に及ぶ
爆発的噴火を繰返し、噴石や火山灰を噴出し
高さ2700mほどの古富士山となり、関東
ローム層として堆積する。
活動の末期の2~3万年前には、火山礫や
砂、灰が水蒸気と共に古富士泥流と呼ばれる
泥流となって周辺に流れ出て、地層を形成。
頂上から噴火が始まり、5000年前ごろまで
続く噴火により、粘性の低い玄武岩質の
溶岩の流出が続き、3776mの高さを備えた
新富士が誕生すると共に美しい山容が整った。
約2900年前に、東斜面で御殿場岩屑なだれが
発生したが、記録に残る大きな噴火は、864
年の貞観噴火と1707年の宝永噴火があり、
宝永噴火以降、300年間余平穏が続く。
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