罹れば恐ろしい鉛中毒だが、依然として危険
性に直面しているのが、鉛を扱う職業の人達。
高い防錆効果を備えた鉛は、高速道路や鉄橋
などの橋梁塗装に使用されていたため、再
塗装のための剥離作業で、鉛を吸い込む
機会が増え、鉛中毒に罹る危険性も増す。
厚生労働省の調査では、鉛を扱う業務に従事
する労働者の鉛中毒発症患者数は、2013年
(平成25年)までの10年間は、1100人から1500
人台で推移していたが、2014年(平成26年)には
4500人余りと前の年の4倍近くに急増した。
その後も、減少したとはいえ、2500人から
4000人ほどと高い水準となっており、鉛中毒に
備えた防塵対策や環境対策、更には健康管理が
要求されている。
鉛が体内に吸収されると、鉛中毒の症状で
ある貧血や歯ぐきの変色、便秘、筋肉のマヒ
などの症状が現れる。
鉛は、体内に取り込まれると、腎臓、肝臓、
血液、消化管、生殖器などだけでなく、脳や
神経系統にまでも大きな影響を与る。
特に乳幼児や子供では、発達中の神経系統が
鉛による損傷を最も受け易いため、重大な
知的障害に結び付く危険性を備える。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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