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2020年1月14日火曜日

7世紀に東西連動の南海トラフ地震の痕跡

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
奈良公園



南海トラフ地震の研究チームが、静岡県

磐田市の太平洋に注ぎ込む太田川河口付近

から2~3Km遡った地点で、7世紀末ごろに

発生した地震により発生した津波の痕跡を

発見したと発表した。

684年に、紀伊半島沖の南海トラフで発生した

南海地震の[白鳳地震]が発生したことは判って

いたが、今回の同時期の巨大津波の痕跡から、

この白鳳地震は東南海域を含む、東西が連動

した巨大地震だった可能性が高まった。

堆積物の厚さや河口からの距離などから、

津波を起こしたのは、東海地方や紀伊半島

東部の沖合で発生したM8級以上の南海

トラフ地震だったと判断している。

調査した深さ4~5mの地層では、津波により

運ばれた堆積物が4層になっていた。

堆積物に含まれた植物片による放射性炭素の

年代測定から、最下層の最も古い堆積物の

年代は飛鳥時代の7世紀末と判明。

他の3層の堆積物は、東西で連動した巨大な

南海トラフ地震だった、仁和(にんな)地震

(887年)と永長地震(1096年)、連動した可能

性がある明応地震(1498年)によるものだった。

チームは、南海トラフでは1300年前から

毎回のように東西連動型の巨大地震が発生

していたことを裏付けているとしている。

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