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2020年8月21日金曜日

「ファクターX」は「BCG接種」か





御陵の蓮花





武漢ウィルスの感染率や死亡率には、国や

地域によって大きな差があり、京都大学iPS

細胞研究所の山中伸弥所長も[ファクターX]が

ある筈だと指摘している。

その中の一つが、BCG接種の有無。

BCGは、最近である結核菌感染の予防のために

接種するこのワクチン。

細菌感染予防のワクチンがウィルス感染の

予防に効果がある、のか。

理由は不明だが、「BCGワクチンの全例接種を

実施している国は、そうでない国に比べて、

新型コロナウイルス感染症の罹患率や死亡率が

低い」との仮説の検証する動きが世界に広がる。

ある検証研究では、2020年5月29日までに新型

コロナウイルス感染症の陽性者が、1000名以上

確認されている国を対象に、①[BCGワクチンの

全例接種を実施したことがない国]、②[かつて

実施していたが中止した国]、③[現在もBCG

ワクチンの全例接種を実施している国]の3種類に

分け、新型コロナウイルス感染症の罹患率や

死亡率との関連を分析した。

1990年に再統合されたドイツでは、東ドイツは

東ドイツでは1953年から1998年までは、BCG

ワクチンの全例接種が実施されていた。

一方、西ドイツでは1955年から任意接種と

されていて、その接種率は新生児の7〜20%に

とどまり、1977年にはワクチン接種を中止。

即ち、旧東ドイツの高齢者は、旧西ドイツの

高齢者よりもBCGワクチンを接種している

割合が高いことになる。

この差に基づいた解析の結果では、[ドイツ

西部はドイツ東部よりも新型コロナウイルス

感染症の罹患率や死亡率が高い]ことが判明。

BCG接種が制度化されている日本の感染率が

低いのは、BCGの寄与があるとする説の根拠だ。

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