8月13日中国の国鉄である中国国家鉄路集団が、
2035年までに鉄道網の総延長を20万Kmに、
そのうち高速鉄道網を7万Km前後にまで延伸し、
人口20万人上の都市を鉄道網で、50万人以上の
都市を高速鉄道でカバーするほか、1~3時間の
高速鉄道輸送圏、1~3日の貨物輸送圏を全国的に
形成すること、時速350キロの自動運転や、列車
運行のスマート化管理を実現すると発表した。
日本の新幹線に当たる[高速鉄道]の総延長距離を
2035年に約7万Kmと現在の2倍にするという。
総延長は現在の日本の新幹線の約21倍に達する。
総投資額は少なくとも4兆5500億元(約70兆円)。
現在、高速鉄道はおよそ3万5000Kmで営業
運転をしているが、黒字路線は北京~上海間
のみで、在来線を含めた2019年12月期の総
売上高は1兆1348億元、最終損益が25億元の
黒字で、売上高純利益率は0.2%に過ぎない。
また、2019年末の総資産は、8兆3150億元で、
そのうち負債額が5兆4859億元を占める。
高速鉄道を、更に3万5000Km延ばすには、
単純計算で4兆5500億元の投資が必要という。
既に、抱えている負債額と合わせると10兆元
(約154兆円)の借金を背負うことになる。
国の財政が厳しいから、財政再建に備えて
倹約しろと地方政府に命じる一方で、経済
対策上、このような計画も進めねばならない。
また、[中国は単純な損得勘定で鉄道建設を
進めている訳ではなく、共産党の意思決定層は、
時として損得よりも社会的な効果を優先する。
鉄道網の発展は、沿線の経済成長や関連産業の
構造改革を促し、比較的後れている地域の生活を
改善し、地域経済の発展を促進する]と評して
いるが、国の財政など眼中にない無謀さ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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