冬の夜、東の空にひと際目立つ星座、オリオン
座の左上に輝いている1等星のペテルギウス。
このベテルギウスに、2019年10月ごろから
異変が起こり、急激に暗くなり始めた。
そして、遂に今年1月ごろには、備えている
1等級の明るさから1・5等級へと約2・5倍暗く
なり、1月30日には2等星にまで暗くなった。
赤色超巨星に分類されているベテルギウスは、
[脈動する半規則型変光星]で、5・9年と
14ヶ月の2つの周期で、減光する性質を
備えていることで知られているが、今回の
減光はこのどちらの周期にも該当しない。
天文学的なタイムスケールでは、ベテル
ギウスは近い将来に超新星爆発を起こすと
みられているので、今回の減光はその前兆
ではないかという説もある。
しかしその関連はよく判っていない。
また、この減光の理由については、巨大な
黒点が表面を覆ったという説も出されている。
米スミソニアン天体物理センター研究チームは
ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の紫外線で観測した
データによると、ベテルギウスを覆う大気の
外層中を、2019年9月から11月にかけて高温
高密度の物質が時速約30万kmで移動していた
観測をもとに、星の一部が塵の雲に覆われた
ことが原因だとする説を発表した。
この物質は、星の表面からアウトバースト
(突発現象)によって放出されたものと考え
られており、物質が星の表面から遠く離れると
冷えて塵の雲を形成した。
この塵の雲が、ベテルギウスの光球面の
4分の1に当たる領域からの光を遮ったため、
ベテルギウスが暗くなったと結論付けている。
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