9月に米国務省が発表した、中国が犯している
11の環境破壊を詳述した報告書では、野生
動物の密売や違法な森林伐採も指摘している。
中国への国際的な圧力により、2017年には
ゾウの密猟防止に備えて、象牙の取引はほぼ
全面禁止となっている。
だが、2019年2月に香港税関は、中国向け
コンテナに積まれた密輸象牙2070㎏とセン
ザンコウのうろこ8268㎏相当を押収している。
2016年に、8種類のセンザンコウすべてが
絶滅危惧種に指定され、国際取引は違法に。
しかし、中国は2018年7月にも、センザン
コウのうろこ7・1トンを密輸し、香港税関で
摘発されている。
2017年から18年に、中国全土の密輸取締まりで
差し押さえられた動植物など絶滅危惧種の
密輸事件は340件もあり、その内で象牙密輸
事件は81件にも上り、差し押さえた象牙と
象牙製品は1470・1㎏だった。
世界最大の違法な木材伐採製品の消費国で
ある中国は、生産国での違法伐採を促進し、
年間520億ドルから1570億ドルまで違法伐採
製品の取引を増やし、汚職や国境を越えた
組織犯罪を助長して来た。
シベリアでは、広大な地域の針葉樹林を
密伐し、ロシアと対立。
アフリカでは、熱帯雨林が広がるコンゴ盆地
などからローズウッドなど貴重な木材を
中心に75%を中国が輸入しているが、多くの
場合、中国向けの木材は違法伐採されたもの
だとされるが、中国投資からの依存している
国は、違法な木材の取引に目をつぶっている。
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