韓国の大学進学率は90%と言われ、最近でも
70~80%と大学卒が当たり前の社会。
2019年の25~34歳の若年層は大卒の割合は、
OECDの中で1位の69・6%だったと鼻高々。
だが、卒業後に待ち受ける現実は厳しい。
韓国国内紙の7月の報道では、就職を諦めた
求職断念者が58万3000人で史上最高を記録し
このうち半分が20代や30代だったという。
また、統計庁によると、就職試験を準備して
いる青年も5月時点で85万人を超え、2006年に
統計を取り始めて以来、最多を記録。
これからも、韓国の若年層の失業率が、実質
20%を超えるとの話にもうなづける。
若者の就活者の3人に1人は公務員を希望
しているが、これは終身雇用制で一般企業の
求人数が少ないことの裏返しでもある。
2019年の大卒者就職率67・1%、しかし2割が
1年以内に離職。
近年、55万人前後の大卒者の内、財閥系の
大企業に就職できるのは2%ほどで、過半は
年収が半減する中小企業に就職。
ほぼ、半数は就職浪人となり非正規雇用者に。
コロナ禍もあって、2020年度の大卒者の
就職率は45%前後との予測がでていたが、
今年度も改善はむつかしいだろう。
韓国では、一度就職すると定年まで雇用が
義務付けられている終身雇用制度で、待遇も
年功序列制の賃金制度となっている。
最近、年金支給開始年齢の引上げ問題などで
現代労組などは定年年齢の延長を要求。
ますます、若者の就職口が狭くなり、労働
年齢が上がり、生産性の悪化を招くことに。
このため、近年、韓国の製造業の生産性悪化が
国内でも叫ばれ、若者の雇用環境改善が待った
なしだが、文在寅を始め次期大統領候補も
支持基盤維持のため、労働市場の柔軟化、
職能給採用などには触れることもない。
若者の不満懐柔策として1万円貯金すれば
3万円を助成するとか、100万円の貸し付けで
世界旅行を勧めるなどの馬鹿げた政策提言で
支持を訴えている。
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